写真:加々見 南実

2022年度 ピアノ調律科卒業

加々見 南実さん

(山梨県出身)

内藤楽器㈱

現在の業務内容

私は、地元山梨県で1902年に創業し、地域に根差し発展してきた総合楽器店にピアノ調律師として勤務しています。そのため、長年お付き合いのある個人宅や保育園、幼稚園、学校などで調律を行っています。加えて、お客様の新規開拓に向け、きめ細やかな営業も心がけています。

仕事のやりがいと魅力

調律師は真摯にピアノと向き合う面もあるとともに、営業力やコミュニケーション能力も必要な仕事。「自ら仕事を生み出す」という面でもやりがいを感じます。調律現場では臨機応変に対応し、その場で問題を解決する場面もあります。そのため、お客様からの評価がすぐにわかり、「いい音になったね」と気に入っていただけたときが、何よりもうれしい瞬間です。

在学中の思い出

在学中は実技習得の時間数が多く、調律や鍵盤のタッチ調整を行う整調、修理技術を基礎から応用まで段階的に身につけることができました。そのため、入社3か月ほどで独り立ちができ、現場でさまざまな経験を積む機会を得ることができました。加えて、音楽文化やその歴史に関する授業やビジネスの授業も充実していたので、お客様とのコミュニケーションや信頼を得るために、とても役立っています。学生時代の思い出として、クラスメイトの存在は欠かせません。基礎技術を身につけるために反復練習を重ね、苦しく感じることもありました。しかし、クラスメイトの励ましで、とても楽しく充実した学生生活を送ることができました。