先日、バイオリンの表板の加工を学習し
ました。板を削る時は部屋を暗くして、
ライトで照らした影で削る場所をわかり
やすくします。
そして、バイオリンの表板はノミという
工具を使い、10ミリほどの厚さを3ミリ
まで削ります。削りすぎると元に戻らな
いため、板が薄くなるにつれ慎重に削ら
ないといけません。実際に作業を体験し
たのですが、思う通りに木材を削ること
ができず苦労しました。何度も削ってい
くうちに体の使い方などコツがわかって
きて、少しですが上手くできるようにな
っていきました。
先生でも表板を削るのは1時間かかり、
裏板になると更に硬い材質になるため2、
3時間かかるとのことです。技術と根気
がいる作業なのだと実感しました。
表板を削った後は、スクレイパーという
加工した鉄の板で薄く削り、表面を整え
ていきます。スクレイパーで削った後は、
デコボコだった板が見違えるように綺麗
になり、みんな感動していました。貴重
な体験ができた一日でした。