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2023.06.01

管楽器リペア397

現在、フルートの修理・試奏に取り組

んでいます。1年生の時は修理するだけ

でしたが、2年生は修理をした後に、

その楽器の音をしっかり鳴らすことが

できるのか確認するために試奏を行い

ます。木管楽器にはトーンホールとい

う穴が管体に開けられていて、それを

タンポというパッドが塞いで音を鳴ら

します。このタンポがしっかりトーン

ホールを塞いでいないと音が鳴らなく

なります。タンポには顎付き(あごつき)

と呼ばれる状態と、顎隙(あごすき)

と呼ばれる状態があります。顎付きと

はキィの根元側のみ塞がっている状態

で、顎隙はキィの先端側のみ塞がって

いる状態です。

タンポは顎付き・顎隙だとトーンホー

ルをうまく塞ぐことができないので、

音が鳴らない原因になります。1年生の

時はどこまで顎付き・顎隙だと音が鳴

らなくなるのかわからなかったですが、

2年生になり試奏を行うと、タンポの

がり具合で音の鳴り方が全く異なる

ということを実感しました。顎付き・

顎隙は息を入れても楽器が鳴りにくい

ですが、しっかりタンポがトーンホー

ルを塞いでいる状態では楽器がよく響

いてくれます。

1年生の時にはわからなかった些細な

調整力の重要性が実感できるようにな

り、今までよりも楽しく実習できるよ

うになりました。これからも調整力を

磨いてよく響く楽器に仕上げられるよ

うにしていきたいです。

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