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2023.10.27

管楽器リペア442

突然ですが、みなさんの街に夕方のチャイムはありますか?私の地元は、毎日夕方5時に「夕焼け小焼け」が流れていました。小学生の頃は家へ帰る合図のようなモノでした。しかし、中学生、高校生となるにつれて帰宅が遅くなり、ほとんど聞かなくなってしまいました。ですが先日、少し興味のそそられるチャイムがあることを知り、その音を聴きに行ってきました。今回のブログではそのチャイムもといサイレンを紹介します。三重県にある旧伊賀市役所、その屋上にある「ミュージックサイレン」です。本来サイレンというのは1つの音しか出ませんが、このミュージックサイレンは音程の異なる4つのサイレンを鳴らしたり止めたりしながら、音を繋ぎ合わせてチャイムと同じように曲を奏でます。

写真の丸部分にある、百葉箱のようなものがミュージックサイレンです。これは1945年から1950年かけてヤマハ㈱が開発したもので、当時社長であった川上嘉市さんが、戦争の記憶を呼び起こすサイレンの音を人々が安心できるよう改良するというアイデアから生まれたそうです。ヤマハ㈱の工場を始めとし学校や公共施設、工場などに設置されました。この伊賀市のミュージックサイレンも1959年から現在まで吹鳴され続けています。音は、聴く方によりパイプオルガンに似ているとか。ぜひ一度聴いてみてください。

あと私個人の感想ですが起動音にとてもロマンを感じます。昔は全国に200台近くあったミュージックサイレンも騒音問題や老朽化、修理サービスの終了によって現在ではたった3台しか稼働していません。

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