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2023.05.18

管楽器リペア392

私は最近、スライドトランペットの演

奏練習をしています。この楽器はトロ

ンボーンとトランペットのちょうど中

間のような楽器で、「スライドのつい

たトランペット」や「音の高いトロン

ボーン」と表現されます。この楽器は

管の長さを自由に変えられるスライド

を持つため、音程を無限に細かく変え

られ、グリッサンドをとても簡単に行

うことが出来ます。

しかし、こんな特徴を持っているにも

関わらず、実際の演奏で見かけること

はなかなかありません。これはしばら

く練習して分かったのですが、音程を

合わせるのがとても難しいということ

です。普通のトロンボーンだと、スラ

イドを10cmほど動かすと半音変わり、

細かい音程を数mmずつ動かして調整

します。しかし、スライドトランペッ

トはトロンボーンの半分ほどしか大き

さがないので、5cmほど動かすと半音

変わり、細かい音程を合わせようとす

ると、非常に細かくスライドを動かさ

なくてはなりません。

これで演奏中にピッタリ音程を合わせ

るのは至難の技と感じました。

実際、慣れてくると口でも音程を多少

調整することができたのですが、未だ

に素早くピッタリと音程を合わせるこ

とは難しいです。この楽器は見た目も

音も特徴的なので、たくさん練習して、

いつか舞台に立てる日を楽しみにして

います。

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