先日バイオリンの授業で、曲がった
駒の修理と取り付け方法を学習しま
した。駒とはバイオリンの弦を支え、
弦の振動を表板に伝える部品です。
駒の位置によって楽器の音色、演奏
のしやすさが変化するため、取り付
ける際は慎重に行う必要があります。
本来の駒は上下並行な形をしており、
表板に対して真っ直ぐに取り付けら
れています。しかし、常に弦の圧力
がかかっているため、弦の引っ張る
力によって曲がってしまう事がある
のです。
そういった駒は沸騰したお湯で30秒
から1分程煮込み、その後水分を拭き
取ります。そして、元の位置に取り
付けて、一晩乾燥させることで正常
な形の駒に戻ります。今までの、
切る、削るといった作業とは違い、
今回は煮込むだけの比較的やりやす
い作業でした。ですが、駒の取り外
しや、表板に対して真っ直ぐになる
ように取り付けることが難しかった
です。
取り外し、取り付けをする時は、
弦の圧力で駒が倒れ、楽器が傷つく
ことがあるので、布を敷いて慎重に
行います。また、表板に対して真っ
直ぐでないと、乾燥する時に駒が
変形するので、正確な位置にくる
よう集中して取り付けました。
自分の知らない修理工程や作業の
難しさを学ぶことができて毎日
楽しいです。