2026年9月4日(金)、ピアノ調律科2年生の学生が、名古屋市営地下鉄「本陣駅」の構内に設置されているピアノの調律を行いました。
名古屋市が管理するストリートピアノは、市内に3台設置されています。そのすべてのピアノを、ピアノ調律科の学生たちがインターンシップを通して維持・管理しています。
学生たちは、ピアノの音を整える「調律」だけでなく、鍵盤のタッチを調整する「整調」などにも取り組み、いつでも気持ちよく演奏できるピアノの状態を守っています。
今回の調律場所は、たくさんの人が行き交う地下鉄駅の構内。改札を通る人や電車を利用する人が行き交う中、学生は周囲の状況と時間を意識しながら、集中して作業を進めました。普段、学校で取り組んでいる調律とは違う環境での作業。





そこで学生は、どんなことを感じ、どんな成長があったのでしょうか。調律を終えた学生にインタビューしました!
Q.今回の調律で「うまくいった!」と感じたことは?
A.駅構内は音が反響する環境でしたが、その中でも唸りを追うことができたことが、うまくいったことの一つです。また、普段から工具鞄の整理整頓を意識していたことで、必要な工具をすぐに取り出すことができ、スムーズに作業を進めることができました。
今回が初めての校外調律でしたが、楽しみながら取り組むことができました。振り返ってみると、楽しんで作業できたことが一番嬉しかったです。
Q.逆に、うまくいかなかったことは?
A.音の止め方や上げ幅の取り方など、調律の技術面で難しさを感じました。また、弦の一本唸りを聞き分けることにもまだ慣れておらず、調律に時間がかかってしまいました。
そのため、整調にあてる時間が少なくなってしまったことも反省点です。学校とは違う環境で実際に作業してみたことで、技術だけでなく、限られた時間の中で作業を進める難しさも実感しました。
Q.今回の経験を通して、成長できたと感じることは?
A.実際に作業している様子が気になって、近くまで見に来てくださる方や、通りがかった方に見られながら作業する場面があり、とても緊張しました。でも、人に見られていることを意識しながらでも作業する経験ができたことで、少し成長できたように感じます。
普段の学校での実習とは違い、「人に見られながら仕事をする」という現場ならではの経験ができたことは、大きな学びになりました。
Q.これからの課題は?
A.一番の課題は、時間管理です。普段から学校で、「最初に作業する時間を決め、その時間の中で作業をやりきることが大切」と教わってきました。今回のインターンを経験して、そのことがとても重要だと改めて実感しました。
これからは、限られた時間の中でも、できる限り丁寧に作業することを意識していきたいです。また、緊張や焦りから、作業中に気持ちの余裕がなくなってしまうこともありました。
そのため、調律の技術を高めるだけでなく、どんな環境でも落ち着いて作業できる力も、これから身につけていきたいと感じました。「音を合わせる」だけじゃない。
現場だからこそ学べること
今回の校外調律では、調律の技術だけでなく、時間管理、工具の準備、周囲を意識して作業すること、そして緊張する状況でも落ち着いて作業することなど、実際の現場だからこそ学べることがたくさんありました。
学校で身につけた技術を、実際に街で使われているピアノで試してみる。そんな経験を積み重ねながら、学生たちは少しずつ「調律師」としての力を身につけています。
これからも、さまざまな現場での経験を通して成長していく学生たちに、ぜひ注目してください!


