管楽器リペア科Wind instrument Repair

管楽器の修理や打楽器の
メンテナンスを学ぶ学科。
ダブルリード楽器などを学べる
管楽器研究科への進学も目指せます。

成熟した管楽器市場で活躍するため、木管・金管楽器の修理技術を基礎から応用まで、効率的に習得します。1年次は繰り返し訓練し、基礎技術を定着。2年次は応用技術へと進み、後期から希望進路に応じたコース選択(技術系、販売系)が可能です。さらに、在学中にヤマハ管楽器技術評価試験の受験を目指せるのも魅力です。

カリキュラムフロー

実技科目PICK UP

基礎技術

基礎技術

修理に使う工具の中には、自分で製作するものもあります。手順を一つひとつ経験し、工具の名前や使い方を覚えます。また、ハンダの特性を理解しながら、基本的なハンダ付け技術を身につけていきます。

木管修理 基礎・応用

木管楽器 基礎・応用・発展

楽器の各部の名称や役割、扱い方、工具の使い方、カップやタンポの特性、フィラーや調整紙の使い方を学びます。さらに、理想的なタンポの組み込みやバランス調整の技術も習得。2年次の「Advanceコース」では、演奏者に寄り添った実践的な技術を学びます。

金管修理 基礎・応用

金管楽器 基礎・応用・発展

楽器の各部の名称や役割、取り扱いや工具の使い方、動作不良を予防するためのアドバイス方法を学びます。さらに、修理に適した専門工具の選定や、的確に不具合を見つけ修理する技術を習得。2年次の「Advanceコース」では、高度な修復技術を学びます。

打楽器メンテナンス演習 基礎・応用

打楽器メンテナンス演習
基礎・応用

吹奏楽やオーケストラで使われる打楽器の運搬方法、保管方法、メンテナンス方法、調整方法を学びます。さらに、打楽器の分解・組み立てを経験し、正確なメンテナンス技術を習得。2年次の「Expansiveコース」では、高度な判断力や分析力を磨きます。

講義科目PICK UP

吹奏楽総合研究

吹奏楽総合研究

演奏を通して、他者が奏でる音色を感じ、楽器の特徴を理解します。さらに、演奏者と技術者の両方の視点から楽器修理のヒントを学びます。特別講師として天野正道先生をお迎えし、指導者視点での「楽曲分析」や吹奏楽における「楽器の演奏方法」について講義を行います。

楽器周辺小物知識

楽器周辺小物知識

マウスピースやリード、メンテナンス用品などの最新情報を学び、それぞれの特性や使用方法について的確にアドバイスできるようになります。関連する製品や情報に精通し、お客様に最適なサポートを提供できる力を養います。

1週間の時間割例

Mon Tue Wed Thu Fri
19:05〜10:35 木管実技 金管実技 商品知識/
楽器構成論
木管実技 打楽器メンテナンス/
吹奏楽総合研究
210:50〜12:20 木管実技 金管実技 ビジネス
基礎
木管実技 吹奏楽総合研究
313:10〜14:40 金管実技 木管実技 木管実技 金管実技 木管レッスン
414:55〜16:25 金管実技 木管実技 木管実技 金管実技 木管レッスン

※授業前や放課後は教室を開放していますので、実技練習などをすることもできます。

学生VOICE

Interviewee S.Tさん

これから叶えたい夢や目標
私の夢はお客様一人ひとりに寄り添うリペアマンになることです。基礎技術を高めるのはもちろん、お客様のご要望に応える力をしっかり身につけていきたいと思っています。また、接客スキルを向上させるため、地域の音楽イベントに積極的に参加して、コミュニケーション能力をさらに磨くことも目標です。

本科を選んだ理由
幼い頃からリペアマンとして演奏者を支える仕事をしたいと思っており、そのための知識や技術を学べる本科を志望しました。切磋琢磨できる仲間と成長できる環境が魅力だと感じています。

資格取得

  • ヤマハ管楽器技術評価試験
    (Advanceコース選択者)
  • 営業力強化検定
    (Expansiveコース選択者)

ヤマハ管楽器技術評価試験

ヤマハ特約楽器店技術者が対象の管楽器リペアグレードの実技技能試験と同内容で、選抜者が技術評価にチャレンジできます。評価の内容によっては、有効な技術力の証明になります。

営業力強化検定

営業担当者として営業活動を行う際に必要な基本知識の体系的・網羅的な理解度、日々の営業活動や顧客サポート活動の中で基本知識を実践し、活用できる力が認定されます。

就職分野

楽器店でリペア担当、メーカーや修理⼯房での技術者、特殊楽器を学ぶ管楽器研究科も目指せます。

楽器店でリペア担当として各学校の吹奏楽部などを訪問。メーカーでの開発スタッフや修理工房での専属リペア技術者、楽器商社での出荷調整など、全国各地で活躍できます。また、本科で習得した技術をさらに深め、ダブルリード楽器など専門性を磨ける管楽器研究科(少人数制)への進学も目指せます。

本科2年間のリペア技術の更なる向上とダブルリード楽器などのリペア技術を少数精鋭で学べる管楽器研究科への進学も目指せます。(Advanceコース選択者)

  • 製造スタッフ
  • 楽器商社マン
  • 販売スタッフ
  • リペアスタッフ など