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2026.07.05

「楽器を直す」だけじゃない。音楽を深く知ることも、リペアマンの大切な学びです。

管楽器リペア科1年生の「吹奏楽総合研究」の授業では、井上学先生をお迎えして、吹奏楽の名曲、ホルスト作曲「軍楽隊(吹奏楽)のための第一組曲」をテーマに3時間の授業を行いました。

まずは、作品が生まれた時代を知ることから。

ホルストはイギリス出身の作曲家。同じ時代にはエルガーやヴォーン・ウィリアムズがおり、その後にはブリテンへと音楽が受け継がれていきます。

一方、日本では明治維新を迎え、西洋音楽が少しずつ広まり始めた時代。「音楽」と「歴史」を結び付けて学ぶことで、一つの作品が生まれた背景まで見えてきます。

後半は、いよいよ作品を分析。

「組曲」とは何か、「シャコンヌ」や「変奏曲」とはどんな音楽なのかを学びながら、ホルストが楽譜に込めた工夫を読み解いていきました。

特に印象的だったのは、主題を「鏡に映したように、上下反転させる」作曲技法。まるで、富士山が湖面に美しく映る「逆さ富士」のように、メロディーが姿を変えながら音楽が広がっていきます。

「楽譜って、こんなに美しいんだ!」

…そんな発見があった学生も多かったのではないでしょうか。

そして、第2楽章《間奏曲》、第3楽章《行進曲》へと進むにつれて、それまでに登場した音楽が一つにつながり、壮大な物語として完成していきます。

作品全体を理解することで、「演奏する楽しさ」だけでなく、「作曲家が伝えたかったこと」まで感じられるようになります。

管楽器リペア科では、楽器を修理する技術だけではなく、その楽器で奏でられる音楽も学びます。演奏者の気持ちを理解し、音楽を支えられるリペアマンになるために。

音楽を”聴く”だけでなく、”読み解く”ことも、私たちの大切な学びです。

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