こんにちは!管楽器リペア科2年生です。今回は、最近観た音楽映画の中で特に心に残った『ベターマン(Better Man)』という作品を紹介します。
この映画は、イギリスの人気バンド「テイク・ザット」の元メンバー、ロビー・ウィリアムズの波乱万丈な人生を描いた伝記映画です。ただ有名アーティストの成功物語を描くのではなく、彼が抱えていた葛藤や孤独、そして周囲の「支えてくれる人たち」とのつながりがとてもリアルに描かれています。観終わったあとに、「音楽って、アーティストだけじゃなく、いろんな人の力でできているんだな」と改めて感じました。楽器を作る人、直す人、調律する人、照明や録音を担当する人…。私たちがこの学校で学んでいる“裏方”の仕事も、アーティストの表現を支える大切な存在だと思います。この映画の中でも、ロビーのそばには家族や仲間の他に、技術者やスタッフなど支える人たちの姿が描かれていて、「自分の仕事も誰かの音楽を支える力になるんだ」と思えるきっかけになりました。実は、私自身も入学前は「リペアって目立たない仕事かも」と感じていました。でも今では、どこかの舞台で自分が直した楽器が演奏されているかもしれない、と思うとワクワクします!音楽が好き。でも、演奏以外の形でその世界と関わってみたいと思っている人には、ぜひ観てほしい映画です。きっと、新しい視点が見つかると思います!