ギタークラフト・
リペア科Guitar craft Repair
ギターやベースの製作技術を学ぶ学科。
セットアップや調整、修理技術も
習得し、幅広い進路を目指します。
刃物の仕立てや道具の使い方の基本から学び、設計/CAD製図、木材や機械の加工、手作業による削り出し、塗装、パーツの組み込み、演奏性のチェックといった一連の流れを習得。また、ナットやフレットの交換、部分塗装、ネックアイロンを使用したネック反り調整、配線修理のセットアップや調整、修理技術も習得します。

カリキュラムフロー
実技科目PICK UP

セットアップ・調整
異なる種類のギターやベースの構造の違いを理解し、セットアップ・調整の技術を習得します。さらに、ブリッジや構造の違いによる調整方法も学びます。ネックやサドル、オクターブなどの調整が音や演奏性に与える影響を学び、手順や注意点も理解します。

エレキギター/ベース製作
ボルトオンネック、セットネック、スルーネックなどのエレキギターやベースの構造を学び、製造工程や加工方法、注意点を習得します。さらに、木材や塗装の種類、部品の役割について学び、設計における工夫を理解します。

オリジナルギター/ベース製作
エレキギター/ベース、アコースティックギター製作を通して技術を習得し、オリジナルギターやベースを企画・設計・製図・加工します。木材や部品の選定、デザイン、音響特性、演奏性を考慮し、創造力を活かして製作に挑戦します。

リペア
演奏による消耗が起きやすいナットやフレットの調整・交換技術を習得。取り付け方や接着の違いにも対応できる応用力を身につけます。ネック調整や塗装補修、ネック反りの調整も学び、正確な演奏ができる状態に仕上げます。
講義科目PICK UP

設計/CAD製図
エレキギターやベースの形状や寸法を2DCADで設計しながら、製図方法を学習。外形やネック、部品配置を正確に描くことで、楽器構造への理解を深め、製作やリペア技術の向上につなげます。

構成概論
ギターや弦楽器の歴史をひも解きながら、名工や有名ブランドの挑戦を学習。部品や木材、塗料の変遷を知ることで、楽器づくりに求められる工夫や素材選びの大切さを理解します。
1週間の時間割例
Mon | Tue | Wed | Thu | Fri | |
---|---|---|---|---|---|
19:05〜10:35 | 製作 | 設計・製図/ 製作 |
ビジネス基礎 | 楽器知識/ 製作 |
製作/ セットアップ |
210:50〜12:20 | 製作 | 演奏技術/ 設計・製図 |
製作/構成概論 | 電気理論/ 製作 |
製作/ セットアップ |
313:10〜14:40 | 製作/ セットアップ |
製作/ セットアップ |
製作/ 業界ビジネス |
製作 | ー |
414:55〜16:25 | 製作/ セットアップ |
ー | ー | 製作 | ー |
※授業前や放課後は教室を開放していますので、実技練習などをすることもできます。
学生VOICE

これから叶えたい夢や目標
現在の目標は、自分でデザインしたギターを完成させること。1本目はオーソドックスなデザインのセミアコースティックギターを製作中です。在学中にオリジナル企画/設計を含む3本のギターを作ることを楽しみにしており、これらの経験を通じて身につけた技術で、ギターを弾く方や音楽業界に貢献していきたいと考えています。
本科を選んだ理由
音楽やギターが幼い頃から大好きでした。本科では、個人製作工房やリペア工房の経営者の方などから指導を受け、設計から木材の加工や塗装、組み込みなどを経験しスキルを磨けるのが魅力です。
学習環境
1人1台の専用作業台。ギター製作やセットアップ、調整、修理技術を集中して学べる環境です。
製作やセットアップ、調整、修理の技術を学べる最新の実習室を完備。さらに、ムクの板から楽器を形作っていくための木工機械の専用ブース、塗装や乾燥のための専用ブースなども完備し、加工技術の精度などを高めます。このように常にギターやベースに集中して向き合える環境となっています。
就職分野
メーカーや楽器商社、楽器店での販売やリペアスタッフ、修理工房での技術者などを目指せます。
楽器店で販売員やリペア担当、メーカーでの開発や製作、ギター製作工房やLM(軽音楽)ショップでの技術スタッフ、楽器商社での出荷調整や買い付けなど、全国各地で活躍できます。さらに、独立して工房を設立することも目指せます。中には、有名アーティストの楽器開発をされている卒業生もいます。
- 製造スタッフ
- 楽器商社マン
- 販売スタッフ
- リペアスタッフ など
ACADEMY OF MUSICAL INSTRUMENTS