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2025.10.25

特別授業レポート:井上学先生による「吹奏楽総合研究」

今年2回目となる、井上学先生による「吹奏楽総合研究」の特別授業が行われました!

今回の課題曲は、Franz von Suppè(フランツ・フォン・スッペ)作曲《詩人と農夫》序曲。

テレビやCMなどでもよく耳にする、誰もが一度は聴いたことのある名曲です。

授業のはじめは、演奏者全員で「音の出し方(発音)」や「ロングトーン」、「音のつなぎ方」、「拍の取り方」などの基礎練習を丁寧に確認しました。

基礎を整えることで、どんな曲にも通じる“良い音の準備”ができます。

そんな中、井上先生からの問いかけ。

「“序曲”の“序”って、どんな意味だと思う?」

学生たちは少し考え込みながら意見を出し合います。

話し合いの結果、“オペラの開幕前に演奏される曲で、作品全体の魅力をぎゅっと凝縮したもの”ということを理解。

曲へのイメージが一気に広がりました。

その後はいよいよ合奏練習へ。

実はこの《詩人と農夫》は、もともとオーケストラのために書かれた曲。

吹奏楽で演奏する際には、弦楽器の表現をどう再現するか調性の違いや楽器の置き換えをどう考えるかなど、さまざまな工夫が必要になります。

先生のアドバイスを受けながら、楽譜をただ「読む」のではなく「読み解く」力の大切さを改めて感じました。

授業の最後に井上先生が話された言葉が印象的でした。

「作曲者の母国の言葉や文化を知ることで、譜面の一つひとつの記号や言葉に“意味”が宿るんだよ。」

音を出すだけではなく、“音楽を理解して表現する”という、本当の意味での演奏を学ぶ時間になりました。

このように、私たちの学校では一流の先生方から直接学ぶことで、音楽の奥深さや表現の楽しさを日々実感しています。

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