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2025.05.29

ピアノのフタにネジ67本!?分解して見えた意外な仕組み

こんにちは。ピアノ調律科2年です!先日の授業で、アップライトピアノの「鍵盤蓋(けんばんぶた)」を分解する実習を行いました。鍵盤蓋とは、文字通り鍵盤の上にあるフタの部分です。作業はまず、譜面台を取り外すところから始まります。その後、フタになる部分と、ピアノ本体に固定されている奥側の板の2つに分解していきました。このとき驚いたのが、ネジの数の多さです。譜面台の部分に27個、蓋と奥の板をつなぐ部分に40個、合計でなんと67個もネジが使われていました!

普段は見えないところに、こんなにたくさんの部品が使われていることにびっくりしました。また、譜面台が取りつけられている金属部分には「ノックピン」と呼ばれる小さな突起があります。

譜面台の裏には、そのノックピンにピッタリはまる穴があり、これがきちんと合わさることで、譜面台は正しく閉じることができます。でも、ノックピンの角度が少しでもズレていると、譜面台がきちんと閉まらず、鍵盤蓋を閉めたときに譜面台が勝手に下がってきてしまいます。すると、鍵盤が押されてしまうこともあります。この話を授業で学んだとき、ふと祖母の家のピアノを思い出しました。以前から「譜面台がしっかり閉まらないな」と思っていたのですが、きっとノックピンの角度が正しくなかったのかもしれない、と気づくことができたんです!こうした発見ができるようになったのも、日々、ピアノの構造や仕組みを学んでいるからだと思います。これからも知識と技術を深めて、大切なピアノをよりよい状態に保てる調律師を目指していきたいです!

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