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2025.06.20

0.1ミリの世界に挑む!バイオリン毛替え修理の奥深さ

バイオリンの「毛替え」に挑戦しています!音楽サービス創造学科の3年生では、選択授業として「バイオリンの毛替え」を学ぶことができます。みなさんは「毛替え」って聞いたことがありますか?これは、バイオリンの弓に使われている馬の毛を新しいものに交換する作業のことです。実はこれ、バイオリン修理の中でもとても難しい技術なんです!まず、毛の束を弓にしっかりと固定するために、「楔(くさび)」と呼ばれる小さな木のパーツを作ります。この楔はノミという工具を使って、0.1mm単位で削って形を整えていきます。最初はノミの扱いが本当に難しくて、角度をうまくつけられなかったり、削りすぎてしまったり…。何十個も失敗して、やっと本番に使える楔を作ることができました!

毛を張る作業も、とても繊細です。左右で毛の量が違ってしまうと、演奏に影響が出てしまうため、均等に張ることがとても大切。さらに、毛は水で濡らしてから張るのですが、濡らすと毛の長さが毎秒変化してしまうので、適切な長さを見極めるのも大変です。しかも、毛を張っている最中は本当にうまくできているかがわからず、すべての作業が終わるまで結果がわからないというのも、難しさのひとつだと感じました。今はまだまだ練習中ですが、回数を重ねて、少しずつ手の感覚を身につけていきたいと思っています!

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