こんにちは!管楽器リペア科2年生です。先日、京都府民ホール・アルティで行われた、世界的フルート奏者デニス・ブリアコフさんの来日リサイタルを観に行ってきました!デニス・ブリアコフさんは、ロサンゼルス・フィルハーモニックの首席フルート奏者で、ソロでも世界中で活躍しているトッププレイヤーです。今回はリサイタルツアーの一環で日本各地を回っており、そんな貴重な演奏を間近で聴けるということで、とても楽しみにしていました。
当日は、バロック音楽から近現代の作品まで、さまざまなジャンルの曲が演奏されました。どの曲も、音の表情やダイナミクス(音の強弱)がとても豊かで、まるでストーリーを聴いているような気持ちになりました。特に印象に残っているのは、ピアニッシッシモ(とても弱い音)からフォルティッシッシモ(とても強い音)までの幅の広さ、そして一つひとつの音の丁寧さ。音の「美しさ」だけでなく、「説得力」があると感じました。さらに、演奏中の立ち姿やブレス(息づかい)、フレーズのつなぎ方にも魅了され、「これが世界の音か…!」と、思わず息を呑む場面も何度もありました。私は普段、楽器のリペア(修理や調整)を学んでいますが、今回のような一流の演奏に触れることで、「音楽の感動を支えるのが自分たちの仕事なんだ」と、改めて感じました。フルートに使われているタンポ(音を出す部分のパーツ)やコルクの一つひとつが、演奏にどれだけ大きな影響を与えるのか…それをまさに目の前で教えてもらったような気がします。これからも、ひとつひとつの作業に誠実に向き合い、音楽の現場に寄り添えるリペア技術者を目指して、日々努力していきたいと思います。本物の音に触れた時間を忘れず、これからの学びにしっかりつなげていきます!