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2025.10.20

セラックとの戦い!?クラリネット修理で学んだ大切なこと

こんにちは!管楽器リペア科の2年です。先日、前期最後の実技試験として「クラリネットの修理実技試験」が行われました。

実は1年生の時、この試験ではなかなか合格できず、再追試でようやく合格しました。だから今回は「絶対に一発合格!」を目標に、特に意識しながら実習に取り組みました。

私が一番気をつけたのは「タンポの見た目」です。

タンポとは、クラリネットの穴をふさぐための小さな部品です。演奏するうえでとても大切なものですが、作業中に火が当たりすぎると茶色く焦げてしまうことがあります。

見た目が悪くなるだけでなく、お客様に渡す楽器だと思うと「細かいところまで丁寧に仕上げたい!」という気持ちになります。

さらに、タンポを取り付けるときに使う「セラック」という接着剤の扱いもポイントです。

セラックが多すぎるとカップからはみ出してしまい、少なすぎるとうまく固定できません。キィを温めすぎるとセラックが溶け出してしまうので、火加減や時間を見極めることも大切です。

こうした細かい調整を意識することで、見た目も仕上がりもきれいになります。

そして2年生の後期からは、コースが2つに分かれます。ひとつは「アドバンスコース」で、修理技術をさらに磨くクラス。もうひとつは「エクスパンシブコース」で、小物販売や知識を広げるクラスです。

私はアドバンスコースに進むので、これからもっと技術を高めて、お客様に安心して楽器を預けてもらえるリペアラーを目指していきたいと思います!

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