こんにちは。管楽器リペア科の2年生です。皆さんは“和楽器”に触れたことはありますか?
三味線:撥(ばち)で変わる音の世界
三味線は、撥(ばち)の角度や力加減で音が驚くほど変わります。

最初は「音が出る」だけで嬉しかったけれど、今では「どう響かせるか」にこだわるようになりました。
全身でリズムを感じながら、音を空間いっぱいに響かせる瞬間が楽しいです。演奏中、棹(さお)を握る手に汗がにじむほど集中するときがあります。
でも、音が空気を震わせて、聴いている人の表情がふっと変わる瞬間——
その一瞬が、演奏者としての最高の喜びだと思っています。
尺八:呼吸と心を合わせる楽器
尺八は“息の使い方”がすべて。強く吹けば鋭く、優しく吹けば柔らかく。

音の出し方に正解はなく、自分の感情をそのまま音にのせる感覚です。
演奏をしていると、まるで自分の心と向き合っているような気持ちになります。周囲の音が消えて、自分と尺八だけの世界になる——
そんな感覚になることも。自分も最近吹き始めたばかりですが、本当に難しいです!
リコーダーやクラリネットとは全く違う吹き方で、音の鳴り方が“自分次第”で変わる。そこが、尺八の一番面白いところだと思っています。
音楽は“伝える”もの
三味線も尺八も、演奏者の心が音に乗る楽器。だからこそ、技術だけではなく「何を伝えたいか」が大切だと感じます。
お祭りで「良かった!」と言われたときは、本当に嬉しかったです。
「音楽は言葉を超える」——
その意味が、吹奏楽以外の世界でも少しずつわかってきた気がします。

