2025年6月18日(水)、ピアノ調律科の2年生が、愛知県日進市にある「株式会社名古屋ピアノ調律センター 日進工房」を見学しました。この工房では、ピアノの塗装や外装の修理、オーバーホール(※ピアノ全体の大掛かりな修復作業)や調律など、さまざまな専門的な作業が行われています。
当日は3グループに分かれて行動し、実際に現場で働く職人の方々から、弦圧や外装磨き、塗装に使う道具や材料についての説明を受けたり、以下のようなプロの作業を間近で見学させていただきました。
鍵盤をはがすための電熱機の使い方
低音弦の製作工程
試弾機(ピアノの音の確認に使う機械)
ペダルや鍵盤の磨き作業 など
実習で経験したことのある作業もありましたが、プロの手さばきやスピードに、学生たちは驚きと感動を覚えていました。実際に見学後の学生の感想には、こんな声がありました:
「鍵盤のバフ掛けを見たとき、自分たちも授業でやったことがある作業だったので、親近感がありました。でも、職人さんの作業スピードがものすごく早くてびっくり!話を聞くと、1台分の鍵盤の作業が約20分で終わると聞き、さらに驚きました。」「銅線の作り方や塗装の仕方、オーバーホールのときのハンマーの取り付け方など、学校では聞けないような話がたくさんあって、本当に勉強になりました。何より、預かったピアノを大切に扱い、“もっと良い状態にして返したい”という気持ちがすごく伝わってきて、私もそんな調律師になりたいと思いました。」
プロの現場を間近で体験した今回の工房見学は、学生たちにとって大きな刺激となりました。