2025年7月9日(水)、音楽サービス創造学科・調律コースの3年生が、株式会社川本ピアノサービス 名古屋支店を訪問しました。
この支店は、ピアノの運搬・買取・販売・調律・修理など、ピアノに関することを幅広く取り扱っている専門店。今回は、実際の工房内を見学させていただき、現場で働くプロの技術やこだわりを学ぶ貴重な機会となりました。
手作業でつくられる“ピカピカのピアノ”学生たちは、普段なかなか見ることのない工房内の様子に驚いたようです。
「工場のような場所かと思ったら、機械は少なくて手作業が多かったことにびっくりしました。部品はきちんと分類されていて、修理の進行状況も壁に貼られていて、整理整頓された環境が印象的でした。」
「弦を張り替えた後は何度も調律をして、ピアノを最高の状態にしてからお客様に届けているそうです。“チューナーを使わず、弦を直接弾いて合わせる”という技も見て、すごい!と思いました。」
「外装をピカピカに仕上げる工程も驚きでした。320番台の粗い磨きから、5万番台のとても細かい磨きまで、段階を追って磨き上げるんです。あのツヤツヤの理由がわかりました!」
職人の技術と想いに感動
「響板が割れてしまったら最初からやり直すとか、お客様の依頼には“できる限り応える”という姿勢が本当にすごかったです。ピアノへの愛や情熱を感じました。」
「作業をすべて一通りできるようになるまでに10年はかかると聞きました。うまくいかない時期もあったそうですが、好きだから続けられたんだなと思いました。私も頑張ろうと改めて思いました。」
安全・丁寧・テンポよく。
すべては“いい音”のために「作業している職人さんたちの動きがとてもスムーズで、でも一つひとつ丁寧で、見ていて感動しました。」
「“頭の中でアクションを動かせるようになると失敗が減る”と教えてもらい、これからはもっと構造を理解して、正確に作業ができるようになりたいと思いました。」
この見学を通して、学生たちは“ピアノを直す”という仕事の奥深さとやりがいを強く感じました。今後、それぞれの現場でピアノと向き合う中で、この経験が大きな支えとなっていくはずです。