みなさん、こんにちは!音楽サービス創造学科2年です。
私はゴールデンウィークに、愛知県犬山市にある『明治村』へ初めて行ってきました。
歴史的な建物がたくさん並ぶ中でも、特に印象に残ったのが「呉服座(くれはざ)」での建物ガイドツアーです。

実は1年生の授業で「舞台装置」について学んだのですが、今回はその時に習った「廻り舞台」や「迫り(せり)」、「スッポン」を、実際に舞台に上がって生で見ることができました!
たくさんお話ししたいことはありますが、今回は特に興味深かった「奈落(ならく)」の由来と、「迫りとスッポン」の違い、そして「ぶどう棚」の3点に絞ってご紹介します。
1.「地獄」と呼ばれた地下空間?「奈落」の秘密

まずは「奈落」について。ここは舞台の真下にある空間のことです。
なぜ、仏教用語で地獄を意味する「奈落」と呼ばれているか知っていますか?実は、昔の舞台装置はすべて「人力」でした。
例えば「廻り舞台」は、地方の小さな芝居小屋でも重さが2トンほどあります。それを地下で6人ほどの人が力を合わせて回していたんです。当然クーラーはなく、電球すらない時代。ロウソクの明かりだけで、熱気に包まれながら重い舞台を動かす……その過酷な労働環境がまるで地獄のようだったことから、「奈落」と名付けられたそうです。
華やかな舞台の裏側には、そんな苦労があったんですね。
2.頭上から花吹雪を降らせる「ぶどう棚」

続いては、舞台の天井にある「ぶどう棚」です。
格子状の足場のことで、滑車を使って照明やセットを吊るすために使われます。歌舞伎では、ザルに入れた花びらをここから撒いて、演者の頭上に美しい花吹雪を降らせる演出にも使われるそうです。
機能的なだけでなく、演出の要でもあるこの構造には、「なるほど!」と感心してしまいました。
3.「迫り」と「スッポン」は別物だった!

私は今まで、演者が舞台下から「スポーン!」と飛び出してくる装置はすべて「迫り(せり)」だと思っていました。でも、実は明確な違いがあったんです。
・迫り: 舞台の真ん中にあり、勢いよく登場するための装置。
・スッポン: 花道(客席を通る道)の途中にあり、ゆっくり登場するための装置。
では、なぜ「スッポン」と呼ばれているのでしょうか? ……もうお分かりですね。私の予想だった「スポーン!」ではありませんでした(笑)。
正解は、カメの「スッポン」です。 お客様に気づかれないように「ヌルッ」と首を出すように登場し、いつの間にかそこにいる。そして音を立てて客席を振り向かせ、一気に心を掴む……。そんな独特な演出スタイルから、その名がついたそうです。
おわりに
ガイドツアーでは他にも興味深いお話をたくさん聞けましたが、長くなってしまうので今回はこの辺で!
明治村には他にもたくさんの見どころがあります。音楽や舞台を学ぶ私たちにとっては、呉服座が一番の魅力ですが、SLに乗ることもできて一日中楽しめますよ。
ぜひ皆さんも一度足を運んで、舞台の裏側を体感してみてください!


