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2025.07.30

タンポ交換って奥が深い!リペアの面白さ、見えてきた

こんにちは!管楽器リペア科1年生です。入学して、あっという間に3ヶ月が経ちました。最近は授業の内容もどんどんレベルアップしてきていて、最初の頃と比べて、より専門的で細かい作業が増えてきました。この前の実習では、「クラリネットのタンポ交換」を学びました!

タンポとは、キーに取り付けられている丸いパーツのことで、トーンホール(音の出る穴)をしっかりふさいで音をコントロールする大切な部品です。交換した後には、タンポがトーンホールをしっかりふさいでいるかを確認する必要があります。その時に使うのが、「フィラー」と呼ばれる三角形に切ったあぶらとり紙。とても薄くて、厚さはたったの0.3mmです!タンポとトーンホールの間にフィラーを挟んで引っ張るときの感触を頼りに、均一にふさがっているかを判断します。

最初は「これで合ってるのかな…?」とまったく感覚がつかめず、かなり苦戦しました。でも、何度もやっていくうちに、キーを押さえる場所や力加減、スピードなど、少しずつコツが分かってきました。このフィラーでのチェックは、ほんのわずかな感覚の違いが、実際の吹奏感に大きく影響してしまう、本当に繊細な作業です。だからこそ、手に伝わってくる感覚を大事にしながら、丁寧に向き合うよう心がけています。授業の内容はどんどん難しくなっていますが、それと同時に「できるようになった!」という実感も増えてきていて、毎日がとても充実しています。たとえ授業で使う学校の楽器でも、「これはお客様の大切な楽器なんだ」と思って、緊張感を持って修理できるようなリペア技術者を目指して、これからも頑張ります!

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