こんにちは!ギタークラフトリペア科の2年生です。今回は、私たちが今製作している「アコースティックギター」についてご紹介します!実はアコースティックギターって、見た目はシンプルですが、中はとっても奥が深いんです。このギターの最大の特徴は、音を響かせるための「箱(ボディ)」の構造です。弦を弾くと、表面の板(=表板)が振動し、それが箱の中の空気を揺らして音が大きく響くようになっています。中でも、音の響きとギターの丈夫さを決めるのが、この表板。でも、ただの木の板ではダメなんです。強度も音もイマイチ…。そこで活躍するのが「ブレーシング(柱)」と呼ばれる部品!
▼こちらが表板の裏側の写真です
この柱の太さや配置をほんの少し変えるだけで、ギターの音色や強さがガラッと変わります。なんと、0.1ミリ変えるだけでも、音に違いが出るんですよ!驚きですよね。私たちは今、一番スタンダードな「Xブレーシング」という配置を採用しています。でも、配置のパターンは本当にたくさんあって、「これが正解!」というものはありません。音を追求する世界は、まさに“職人のこだわり”が光るところです。そして、繊細な作業を何度も繰り返して、やっとボディの形が完成しました!
▼こちらがその写真です
ギターって、ただ弾くのも楽しいですが、「作る」側にまわると、音の仕組みや奥深さがもっと見えてきます。「こんな音が出したい!」を形にしていく過程は、とてもおもしろいですよ!