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2025.08.15

音が鳴った瞬間の感動!〜サックス修理で学んだ“壁の乗り越え方”〜

こんにちは!管楽器リペア科2年生です!今回は、授業で取り組んでいる「サックスの修理」についてご紹介します。

私たちが行っている主な作業は、タンポの交換バランス調整、そして試奏(実際に吹いてみること)です。まず、「タンポ」と「バランス」って何?という人のために簡単に説明しますね!

◎タンポってなに?

タンポは、サックスのキー(押さえる部分)の裏についている丸いパッドのこと。サックスには「トーンホール」という音を出すための穴がたくさんあり、このタンポがキーを押したときにしっかりと穴をふさいで、空気が漏れないようにしてくれます。

◎バランス調整とは?

木管楽器は、一つのキーを押すと他のキーも連動して動く仕組みになっています。「バランス調整」とは、すべての音がちゃんと出るように、キーがぴったり閉じるようにする作業です。2つのキーが同時に閉じる必要があるので、かなり繊細な調整が求められます。

◎1年生と2年生の違い

1年生のときは、タンポを交換してバランスを取ったら、そこで作業は終了でした。でも2年生になると、「試奏して音がちゃんと鳴るか」をチェックするようになります。これが意外と難しいんです……!

私は普段サックスを吹かないので、楽器の調子が悪いのか、自分の吹き方が悪いのか、分からなくなることがあります。

例えば「ド」の音を吹いても、うまく鳴らない。「これ、私のせい?それとも楽器?」と迷ってしまうことも…。

そんなときは、一度立ち止まって確認します。

・タンポの位置はあってる?

・バランスはズレてない?

見直してみると、小さな隙間が空いていたり、キーがちゃんと閉じていなかったり、意外な原因が見つかることがあります。

再調整をしてから試奏してみると……

さっきまで出なかった音が鳴った瞬間、「やった!」という達成感があるんです!

◎最後に

このサックス修理の実習を通して、私は「確認の大切さ」と「焦らず1つ前に戻る勇気」を学びました。うまくいかない時も、諦めずに原因を探っていけば、ちゃんと音が鳴る楽器に仕上がります。

「音が出る」って、当たり前じゃない。手をかけて、工夫して、やっと出せる音なんだと感じました。

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