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2024.03.15

ピアノ調律350

先日、整調(せいちょう)のテストがありました。整調とは、ピアノの中に入っている部品の動きや寸法を揃え、弾き心地が良くなるよう調整することです。テストでは、ドからシまでの12鍵を100分かけて綺麗にしました。

↑チェックを受けた箇所です。これは、「ならし」という鍵盤の高さを綺麗に揃える作業なんですが、上の写真では鍵盤と定規の間に隙間が見えると思います。ならし作業では、定規の角度やどの位置から見るかによって、隙間が見えたり見えなかったりします。その為、焦って作業すると隙間を見落としてしまいがちです。この隙間を埋める為には、パンチングと呼ばれる薄い紙を鍵盤の下に入れます。

↑修正後です。細かい作業ですが、ピシッと揃えると弾き心地も美観も良くなり、整調の中で1番達成感があります。ならしを終えて鍵盤を横から見た時、綺麗に並んだ鍵盤にうっとりできるのがこの作業の魅力です。今は100分で12鍵ですが、調律師になると、1時間ほどで88鍵を整調するようになります。自分の技術はまだまだなんだなと現状を知り、頑張ろうと思った日でした。

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