ピアノ調律科Piano tuning

ピアノ調律・調整・修理の技術を
体系的に習得。
音楽教養を備えながら、
「ピアノ調律技能士」の資格取得を
めざせます。

2年間の
学びの特徴

調律・整調・修理の技術を段階的に習得。
さらに、音楽教養を備えた調律師へと高みをめざします。

90分間2回取り調律ができるよう、現場環境を踏まえた個別実習室で何度も訓練し、音程を整える技術を習得。グランドピアノの一定レベルの整調技術(鍵盤の微妙なタッチ調整)、鍵盤割れや断線の修理技術、部分塗装の技術も習得します。さらに、ピアニストなどの理解を深め、音楽文化についての教養を備えていきます。

国家検定「ピアノ調律技能士」3級受検レベルへ

アップライトピアノ基礎

調律
音と音の干渉によって発生する「唸り」を聴き分け平均律音階を正しく作る作業です。
調整
1鍵約70個から成る打弦機構(アクション)を一つひとつ正しく動作するようにタッチを整える作業です。
修理
1鍵約70個から成る打弦機構(アクション)を一つひとつ正しく動作するようにタッチを整える作業です。

国家検定「ピアノ調律技能士」3級合格(および2級受検)レベルへ

アップライトピアノ
応用

総合実践力
1年次に学んだそれぞれの作業を、現場のさまざまな状態のピアノに合わせて総合的に行う訓練。

グランドピアノ
基礎

  • 調律
  • 整調
  • 修理

特徴のある授業

1年次

  • アップライトピアノ調律に必要な基礎技術を習得。
  • 徹底的な反復練習で調律のスピード・正確性を高める。
  • 鍵盤のタッチを揃えるための整調技術を習得。
  • 中古ピアノの流通により需要の高まる修理技術を習得。
  • 楽器全般の基礎知識、業界のビジネス知識も学習。

2年次

  • 1年次に得た知識・技術を土台に、グランドピアノの調律技術を習得。
  • グランドピアノの部品の役割を理解し、整調技術を習得。
  • 業界で即戦力として対応できるよう修理技術を習得。
  • 作曲家や歴史背景など音楽文化の教養を身につける。

主な実技科目

各科目 1年次 2年次前期
アップライトピアノ調律(基礎)
  • ユニゾン、オクターブ、割振、検査音程などの基礎技術
 
アップライトピアノ調律(粗律)
  • 大幅なピッチ変更時の2回取りにおける見込み調律
 
アップライトピアノ調律
(4Hz変更1台仕上げ)
  • 120分以内での4Hz変更技術
  • 90分以内での4Hz変更技術
  • 4Hz変更1台仕上げの精度の向上
  • 2Hz変更1台仕上げの精度の向上
グランドピアノ調律  
  • 同Hz1台仕上げ
アップライトピアノ整調
  • 部品の役割、動きを理解
  • 準備工程、本工程の整調
  • 整調1台仕上げ
  • 整調1台仕上げの精度の向上
ピアノ修理
  • 弦、センターピン、ブッシングクロス、鍵盤上面など
    各部品の交換(単体での交換方法)
  • 1台修理を中心とした作業
    (再生に必要な部品の全交換)
総合実践力  
  • 校外での総合的な調律実習
  • 品質管理を踏まえた修理実習
  • 技能検定学科試験対策 実技試験対策
※主な教養科目:国際音楽情報知識、音楽美学、楽器知識、ビジネスコミュニケーション など

資格取得

  • ピアノ調律技能士(国)

ピアノ調律技能士

厚生労働大臣から認可された、ピアノの調律に関する技能を証明する技能士資格。
資格区分は1〜3級に分かれ、学科試験と実技試験があります。

国家検定「ピアノ調律技能士」の試験に向け、1級技能士の教員が指導にあたります。
 
本校は、ピアノ調律技能検定の試験会場に認定されています。慣れた環境で試験に臨むことができるため、心理的に大変有利です。

就職分野 楽器店所属の調律師やコンサートチューナー、メーカーや修理工房での技術者なども
めざせます。

調律師として楽器店に所属したり、メーカー、調律事務所、修理工房など、全国各地で活躍できます。また、嘱託調律師としてフリーで活躍したり、独立して工房を設立したりすることも目指せます。卒業生の中には、本校の紹介で海外就職を果たし、世界の一流ピアニストのコンサートチューナーとして活躍している方もいます。

  • ピアノ調律師
  • 製造スタッフ
  • 販売スタッフ
  • 修理スタッフ
  • コンサートチューナー など