本科では1年に1度ピアノ演奏試験というものがあり、最低限の演奏技術を身につける目的があります。これは、調律後の音色を確かめるためでもあります。加えて、お客さまの要望を理解するのにも一役買います。曲の難易度やジャンルに指定はなく、自分で好きな曲を選ぶことができます。

私は、印象派の作曲家の曲に共感することが多く、特にドビュッシーの「月の光」が好きです。そのため、今回はドビュッシーを弾くことにしました。「アラベスク 1番」を練習しているのですが、右手と左手で拍子が違うのがとても難しいです、、、。譜読みを進めていくうちに作曲者の癖や頻出する和音やメロディを発見することもでき、「この構成が好きだったのかな」なんて考えながら譜読みをしていると少しでも作曲者に近づけるような気がして少しワクワクしました。